株式会社エフオン EF-ON

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Forest Management

森林経営を通じて、
様々な社会課題解決への貢献を

04.森林をデザインする

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戦後の拡大造林では、スギなどの単一樹種の一斉造林が行われました。しかし、本来、山には様々な植物が生育しており、その土地ごとに適した木があります。エフオングループは、スギ・ヒノキだけではなく、広葉樹や早生樹など様々な樹種の苗を育て、地域に適した樹種を選定し、山に植え・育てています。
研究機関とも連携し、育苗・植栽を行い、生物の多様性など、山の持つ多面的機能を踏まえた、森林づくりを行っています。また、樹種ごとの新たな用途の可能性を検討し、森林資源の持続的かつ循環的な利用を目指しています。

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エフオングループは、スギ・ヒノキ以外の選択肢として、様々な樹種の広葉樹苗の生産・植栽に取り組んでいます。
あわせて、樹種ごとの生育調査を行い、成長速度、生育状態等のデータ蓄積・収集をし、苗木生産技術の向上を目指しています。
針葉樹だけでなく広葉樹を取り入れた森林は、生物多様性に富み、樹冠や根域がより広範囲に広がります。
こうした山づくりを行うことによって、山地災害の防止、水源涵養など、様々な多面的機能の発揮につながり、山の持続的な利用が可能になると考えています。
また、広葉樹の植栽では、それぞれの地域に適した樹種を理解することが重要です。現地調査を通して樹種を選定し、多様性のある山づくりを目指しています。

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早生樹とは、書いて字のごとく、成長の早い樹種を指します。
木は、一般的に山に植えてから主伐期となるまで、50年以上の長い時間を必要とします。早生樹は比較的に短期間で成長するため、下刈り回数の削減、獣害対策の効率化など、造林コストの削減が期待できます。
また、早期に収穫できることから、短期間で森林資源の循環利用が可能となります。エフオングループはこの利点に着目し、早生樹であるセンダン・コウヨウザンなどの苗木生産や試験的な植栽に取り組んでいます。

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一口に苗と言っても、林業に用いられる苗は、種から育てる“実生苗”、母樹の穂先からクローンを作り出す “挿し木苗”があります。
育成方法としても、裸苗、ポット苗、コンテナ苗など様々な方法があります。エフオングループは、樹種の特性や植栽地の特性を考慮した苗木生産を行い、造林のコストダウンを目指しています。
一方、通常より苗を大きく育てて植える実証実験を行っています。この実験から、雑木や灌木による植栽木の成長の妨げの防止や、刈り払いのコストダウンが見込まれています。また、小さな苗が被害を受けやすいシカなどの動物による食害を未然に防ぐことも期待できます。

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広葉樹や早生樹の苗木生産を行う一方、スギ苗の生産も同時に行っています。スギは、木材としての用途が幅広く、ヒノキとともに非常に需要のある樹種です。現在までに最も苗木生産や植栽が行われてきた樹種であり、森林経営を行っていく上で重要な樹種でもあります。
しかし、林業の衰退とともに苗木の生産者は年々減少しており、素材生産量に対する苗木生産量の不足が課題となっています。
今後もスギの需要は継続していくことから、スギ苗の安定的な生産を実現し、植栽に必要な苗を効率的に確保することを目指しています。

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苗木は山に植えただけでは育ちません。
人の手で植えられた苗木は、下刈りや獣害対策など、ある程度人の手で管理する必要があります。しかし、投入できる人手や費用は限られます。現状の再造林にかかる費用の多くは補助金で賄われていますが、補助金に頼るだけではなく、少しでも低人工、低コストで育林できるよう、育てる山を見据え、その地域にあるべき森林を再生し、森林資源の持続的かつ循環的な利用を目指しています。

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